アーセナルが浦和レッズに勝利

さいたまシティカップ2013、浦和レッズアーセナルの一戦が26日行われ、アーセナルが2−1で勝利を収めた。

来日2戦目となるアーセナルは、名古屋グランパス戦からスタメンを5人入れ替え、コシールニー、ミケル、ウィルシャー、グナブリー、オックスレイド=チェンバレンが先発。宮市はベンチからのスタートとなった。槙野、森脇、原口を東アジアカップで欠く浦和レッズは阿部がディフェンスラインに入り、中盤では16カ月ぶりの出場となる山田直輝が先発に名を連ねた。

序盤は一進一退の攻防から、両チームがゴールに迫る形を応酬。4分には梅崎がファーストシュートを放ったが、アーセナルは9分、ドリブルで持ち込んだウォルコットのシュートが惜しくも左ポストを叩く。

10分には浦和レッズが流れるようなパスワークから右サイドへ展開し、宇賀神がゴール前に低いクロスを入れる。ファビアンスキが小さく弾いたボールをマルシオが押し込もうとしたが、メルテザッカーと交錯しながらのシュートは大きくクロスバーを越えた。

盛んに裏を狙ってくるアーセナルに対し、浦和レッズは阿部が最後の場面で好対応を見せるなどしてしのいでいたが、前半半ばを過ぎたところから立て続けに決定機を許す。28分にはポストに入ったジルーがダイレクトではたいたボールを受けてウォルコットが右サイドに抜け出すも、フリーでのシュートはゴール右へ。その直後にもジルーがループシュートでゴールを狙ったが枠を捉えられなかった。

34分にはウィルシャーが獲得したFKから、ジルーのシュートが壁に当たってGK山岸の逆を突くかに見えたが、わずかに枠を外れる。さらに波状攻撃を続けたアーセナルは、チェンバレンがエリア外から狙ったシュートがポストをかすめる。アーセナルが何度も浦和レッズのゴールを脅かした。

劣勢の時間帯が続いた浦和だが、前半終了間際には反撃。宇賀神が右サイドから中央に持ち込んで左足で回転をかけて狙ったシュートはファビアンスキのファインセーブに阻まれ、そのまま0−0で前半を折り返した。

浦和レッズは後半から関口、矢島を投入。アーセナルは5人の選手を入れ替え、ジェンキンソン、ロシツキーラムジーポドルスキ、そして宮市が左サイドに投入された。

後半開始から3分過ぎ、アーセナルは交代選手が絡んだプレーで先制点を奪う。ロシツキーの巧みなタッチを交えたパスワークから右に展開し、右サイドのラムジーから、浦和レッズが中央でフリーにしてしまったウォルコットへ。後ろ向きでボールを受けたウォルコットが落としたボールをポドルスキがダイレクトで蹴り込んだ。

だが浦和レッズもビハインドに意気消沈することなく、反撃を繰り出していく。スルーパスに興梠が抜け出す形や、関口が左サイドで獲得したFKからマルシオが放ったシュートでゴールに迫ると、58分には同点ゴールが生まれる。柏木のCKから、ニアで那須が競り合ったボールがこぼれたところを阿部が蹴り込んで試合を振り出しに戻した。

追いついて勢いに乗る浦和レッズはその後の時間を優勢に進め、何度かアーセナルのゴールを脅かす形をつくる。アーセナルも66分にチェンバレンがドリブルで持ち込んで左ポストを叩くシュートを放つなど、試合はどちらに転んでもおかしくない展開。72分には宮市が左サイドの深い位置へ切れ込んでゴール前へ折り返したが、これは誰にも合わなかった。

両チームともに積極的にゴールを狙う見応えある展開だったが、決勝ゴールは好ゲームに似つかわしくないミスからの1点となってしまう。82分、ラムジーの裏へのロングボールに対応した永田がヘディングで山岸にボールを返そうとしたが、厳しいバックパスとなってしまったボールを山岸は抑えきれず。こぼれたボールに詰めていた17歳のアクポムが無人のゴールに蹴り込み、アーセナルが2−1のリードを奪った。

最後まで諦めない姿勢を見せた浦和レッズだが、そのまま試合は終了。アーセナルは日本ツアーを2戦2勝で終えることになった。


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