日本がオーストラリアを撃破!

東アジアカップ2013第2戦の日本対オーストラリアの一戦が25日行われ、日本が3−2で勝利を収めた。

中国との初戦に3−3で引き分けて迎えたこの試合、ザッケローニ監督はなんと先発全員を変更。代表デビューとなる4人を含むメンバーで試合を開始させた。

両チーム慎重な立ち上がりから、最初に見せ場をつくったのは日本。8分に齋藤が得意のドリブルで右サイドを切り裂いてゴールライン際まで持ち込むと、クロスに対しファーの山田がボレーで合わせて最初のシュートを放った。

初戦ではPKを与えたことを抜きにしてもちぐはぐな立ち上がりとなった日本代表だが、メンバーを入れ替えながらも今回は比較的スムーズに機能。豊田、大迫に収めてから両サイドの山田、齋藤に展開する形で、決定機には至らずとも何度かクロスにまで持ち込んでいた。

23分には大迫のスルーパスから豊田が決定的な形で抜け出そうとするが、スウェイトが滑り込んでオーストラリアが危機を回避。徐々にゴールに迫り始めていた日本は、26分に個人技の存分に発揮されたプレーで先制点を奪うことに成功する。

左寄りの位置のディフェンスライン手前で縦パスを受けた齋藤はそこからドリブルで中央へ。DFを引っ張りながらゴール前を横切って右にまで流れ、シュートのタイミングを逃したかに思えたが、そこからループ気味のシュートでGKの意表を突いて左隅のサイドネットへと蹴り込んだ。

先制して余裕の出た日本はその後も各選手が持ち味を発揮。37分には山田のクロスに中央で豊田が合わせ、強烈なヘディングを放ったが、至近距離からのシュートがGKの腕の中に収まる。

何度か後方で危険なボールロストが見られたほか、セットプレーではやはりオーストラリアの高さが脅威となる場面などもあったが、全体的には順調な戦いぶりを見せた日本が1点をリードして前半を折り返した。

同点を狙って後半立ち上がりからプレスを強めてきたオーストラリアに対し、日本は落ち着いた対応でさほど危ない形はつくらせず、56分には追加点を奪う。縦パスを受けた豊田がワンタッチではたくと、齋藤がスルーした裏で受けたのは大迫。見事な連係でディフェンスラインの間に抜け出すと、冷静なシュートでGKを破った。

2点目を奪った後は何度かオーストラリアにゴールを脅かされたが、権田の好守などでゴールを許さない。その後は日本が優勢に試合を進めながらも両チームともに大きな決定機は生まれず、試合は落ち着いたかに見えたが、残り15分となったところから予想外の展開が待っていた。

76分、選手交代もあり一瞬集中力が途切れた日本は、CBの間に空いたスペースに浮き球を通されてしまい、デュークにゴールを許す。これで動揺した日本はそのわずか3分後、中央突破を許してユリッチにゴールを奪われ、あっという間に同点に追いつかれてしまった。

中国戦と同じく連続失点で2点のリードを失ったが、その直後に今度は日本が反撃。同点からわずか数十秒後、交代出場の工藤のパスを豊田が落とし、ペナルティーエリア手前から大迫がミドルシュートを放つと、低いシュートがゴール左隅に突き刺さる。日本が3−2とリードを奪い返した。

何とか勝ち越して試合をもう一度落ち着かせた日本は、終盤のパワープレーに出てきたオーストラリアに対しても決定機を許さず、そのまま3−2で試合終了。後半途中までは予想できなかった苦戦を強いられながらも勝ち点3を加え、2試合を終えた時点で首位に立った。初優勝を懸け、28日の最終戦では開催国の韓国と激突する。


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