【特集!!】香川がアジア人初のプレミアリーグでハットトリック!!〔動画あり!〕

 2日に行われたプレミア・リーグ第28節のノリッジ戦で、マンチェスター・ユナイテッド所属の日本代表MF香川真司は自身プレミア・リーグ移籍後初のハットトリックを達成した。4−0での勝利に大きく貢献。不敗記録を16(14勝2分)にまで伸ばしたマンチェスター・ユナイテッドは、残り10試合となったプレミア・リーグで、2位マンチェスター・シティに勝ち点15差をつけて、独走状態を築いている。

 これまでのうっ憤を晴らすかのような大爆発だった。まずは前半ロスタイム、FWロビン・ファン・ペルシーの落としたボールに反応した香川は、右足アウトで押し込んで先制弾を決める。後半31分にはFWウェイン・ルーニーのラストパスを受けてリードを2点に広げた。圧巻のシーンは後半42分、ルーニーからのスルーパスを受けた香川がPA内に侵入すると、飛び出したGKをあざ笑うかのように頭上を抜き、ハットトリックを達成。最近はベンチスタートやベンチ外が続いていた香川だが、これ以上ない結果を示してみせた。

 試合後、公式サイトのインタビューに応えた香川は、「まさかハットトリックが取れるとは思っていなかった。本当にうれしく思う。結果という意味ではなかなか残せていなかったですし、やっと勝利に貢献できたのかなと思います」と笑顔を見せた。また香川は、「まだまだ僕には課題がたくさんある。このチームに貢献するためにはもっともっとやることがあるので、毎試合毎試合ハードワークしてやっていきたい」とさらなる活躍を誓っている。

 いよいよ5日には欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦、ホームでのレアル・マドリー戦を迎える。いやがうえにも香川にかかる期待は大きくなる。「(日本でも)ハットトリックと言う意味では取り上げられると思う。ただ日本では次の(5日の欧州CL)レアル・マドリー戦がすごく盛り上がっていると思うので、僕自身もそこに集中してやっていきたい。素晴らしい雰囲気になると思うし、チームが勝つことを第一に考えて、しっかり準備していきたい」。第1戦ではほろ苦い結果に終わった香川の逆襲に期待だ。
すべてのゴールが素晴らしい。特に3点目は、現在、香川が世界でトップレベルであることを証明しているゴール。

1点目:一瞬溜めて、アウトサイドでGKの逆をつく。

2点目:DFとGKの動きを冷静にとらえて、両方の動きの逆側に冷静に流し込む
試合後、アレックス・ファーガソン監督も手放しで香川の活躍を褒め称えている。公式サイトによると、MUTVのインタビューに応えた老将は、「まさか4-0というスコアになるとは想像もしていなかった。それがシンジをトップ下で起用してから展開が大きく変わり、彼はハットトリックまで達成した。今日は彼の日だったね。素晴らしい。彼は素晴らしいフィニッシャーで、2点目は冷静に決めていた。3点目のシーンは彼らしい素晴らしいゴールだった。彼にとっても良い1日になっただろう」とコメント。「昨年の10月と11月は負傷で出遅れてしまったが、シンジは徐々に調子を取り戻している。きっと来シーズンは更に良いプレーが見られるだろう」と更なる活躍にも太鼓判を押している。
3点目:香川の真骨頂のゴール。完璧&絶妙なファーストタッチで、
     DF2人が「走りこめない」ポイントへ流し込み、GKを誘い出す。
     香川の瞬発力でGKより先にボールへ寄り、前がかりになりすぎた
     GKの 左上に、これまた絶妙に流し込んでゴール。


 『スカイスポーツ』は「素晴らしいフニッシュ。ハットトリックはふさわしい」との寸評とともに、チーム最高点となる9点を与え、マンオブザマッチに選出。また『ユーロスポーツ』もチーム唯一の9点を与え、マンオブザマッチに選出している。さらに『BBC』は「香川が歴史を作った」との見だしで、アジア人初の快挙を称えている。