日本が韓国を下し東アジアカップ初優勝!

サッカー日本代表は28日、韓国の蚕室(チャムシル)で東アジアカップの最終戦となる韓国代表戦に臨み、柿谷曜一朗の2ゴールで、韓国を2−1で下した。敵地・韓国での完全アウエーの中、日本は東アジアカップ初制覇を果たした。

 試合に先立ってスターティングメンバーが発表され、柿谷曜一朗高萩洋次郎ら初戦の中国戦と同じメンバーが名を連ね、オーストラリア戦で2得点の大迫勇也はベンチスタートとなった。

 前半はホームの大歓声を受ける韓国に圧倒され、守りの時間が続く日本。しかし、前半25分に柿谷が流れを変える。青山敏弘の自陣深くからのロングボールに抜け出した柿谷が抜け出し、GKとの1対1を冷静に沈め、日本が先制する。このまま勢いに乗りたい日本だったが、韓国も反撃に出る。前半33分、ユン・イルロクがワンツーからのリターンを中央で受け、ミドルシュート。豪快な一撃が日本ゴールに突き刺さり、同点となる。その後もアップテンポの激しい展開となるが、両者決め手を欠き、前半は1−1の同点で終える。

 前半は韓国に押し込まれる展開が多かった日本だが、徐々に主導権を握る。後半8分、11分と連続して高萩洋次郎のFKからチャンスを創出するも、韓国DFが粘りのディフェンスを見せる。さらに日本は後半15分、高萩のスルーパスから柿谷が抜け出す。しかし、これはトラップミスで得点機を逃した。日本が好機を生かせずにいると、次第に試合は韓国ペースに。ハイボールを中心とした韓国の攻撃に日本DF陣が体を張って守る。その後も何度か危ない展開を迎えた日本だが、栗原勇蔵や途中出場の徳永悠平を中心にしのぐ。すると後半46分、原口元気が左サイドをドリブルで突破し、シュートを放つ。GKがセーブしたこぼれ球を柿谷が押し込み、2−1と日本が勝ち越しに成功する。終盤の韓国のパワープレーも何とか耐えきった日本。リードを守りきり、宿敵韓国を敵地で下した。この結果、日本は東アジアカップ初優勝を成し遂げ、大会を通して3得点を挙げた柿谷は得点王に輝いた。

 東アジアカップを制した日本は、8月14日に南米王者のウルグアイ宮城スタジアムに迎え、国際親善試合を行う。