アーセナルが宮市のゴールなどで名古屋グランパスに快勝

【AFP=時事】イングランド・プレミアリーグのアーセナ)は22日、愛知県の豊田スタジアムで、Jリーグ1部(J1)の名古屋グランパスと親善試合を行い、3-1で勝利した。

 かつて名古屋グランパスで指揮を執っていたアーセナルアーセン・ベンゲル監督にとって古巣との戦いとなったこの対戦。アーセナルオリヴィエ・ジルー)が先制点を挙げ、今回のアジア遠征3試合で6得点目を記録した。
 
 ジルーの先制弾の後アーセナルは、宮市亮がPKから、加入後初となるゴールを決めると、後半にテオ・ ウォルコットの追加点でリードを広げた。

 一方、グランパス矢野貴章が後半に唯一の得点を決めて、チームを沸かせた。

 ベンゲル監督は試合後のインタビューで、「ほとんど満席で、言うまでもなく特別な試合だった。我々は特に前半に素晴らしくスムーズなプレーを見せたと思う。多くのチャンスも作ったし、とても面白い試合となった」と振り返った。

「後半はペースを保つことはできたものの、少しまとまりを失った。何はともあれ興味深い対戦だった」

 来日前に臨んだインドネシア・ドリームチームそしてベトナム代表との2試合で合計14得点を挙げたアーセナルは、4万2919人のサポーターが集まった豊田でも勢いを止めなかった。

 キックオフからわずか3分、アーセナルはトマス・ロシツキーのクロスをジルーが頭に合わせ、名古屋グランパスのGK楢崎正剛を破って先制する。

 前半26分には名古屋グランパス田中マルクス闘莉王がエリア内でハンドを犯すと、先発出場していた宮市がPKを成功させ、アーセナルのリードを2点に広げた。

 また、試合中に何度も名古屋グランパスにとって脅威となったウォルコットが後半10分、16歳のゲディオン・ザレラムからの豪快なパスから楢崎を超えるループシュートで3得点目を決めた。

 アーセナルの快勝で終わった親善試合だが、後半27分には矢野が右サイドの高いクロスからアーセナルGKのルカシュ・ファビアンスキーを破るヘディングシュートを決めて、グランパスに1点をもたらした。

 グランパスドラガン・ストイコヴィッチ監督は、「我々は最後まで諦めなかった。試合が終了するまで、2得点目を挙げようと頑張った」と話した。

 同監督は、現役時代にベンゲル指揮下の名古屋グランパスでプレーした経験を持つ。
 
「思い出に残る1日、思い出に残る試合だった。もちろんアーセナルは満足していることだろう」と同監督は語った。

 今季、9シーズンぶりのタイトル獲得を狙っているアーセナルは、26日に埼玉で浦和レッズと対戦する。【翻訳編集】 AFPBB News