アトレティコ・マドリードが本田獲得を目指す?

CSKAモスクワに所属する日本代表MF本田圭佑に、アトレティコ・マドリード移籍の可能性が浮上している。

これはスペイン『アス』でアトレティコ・マドリードを担当する大物記者、マヌエル・エステバン氏による情報だ。アトレティコ・マドリードヴォルフスブルクMFジエゴの獲得を目指していたが、クラブ間交渉が難航。マヌエル氏曰く、アトレティコ・マドリードはその代替候補として本田に目をつけ、すでに獲得に向け動き始めているという。

本田のアトレティコ・マドリード移籍が報じられたのは、今回が初めてではない。以前に同選手の代理人を務めていたケース・プルーフスマ氏は、2011年1月にアトレティコ・マドリードからオファーがあったことを明かし、「候補に挙がっている中で、彼が最も気に入るクラブ」と、移籍に前向きであったことを証言。「本田はスペインでのプレーを望んでいる」ともコメントしていた。

アトレティコ・マドリードが本田獲得に動いているとして、問題はクラブ間交渉となるだろう。モナコへ移籍したFWラダメル・ファルカオの後釜確保も不可欠となっているアトレティコ・マドリードだが、今夏に使える補強予算は3000万ユーロと限られている。またヴォルフスブルクのクラウス・アロフスSD(スポーツディレクター)はジエゴの移籍金として1000万ユーロを求めたものの、アトレティコ・マドリードに支払う意思はなかったという。

本田もジエゴと同程度の移籍金がかかるならば、移籍の実現は難しそうだ。ただし、ジエゴヴォルフスブルクで年俸500万ユーロを受け取っており、アトレティコ・マドリードは同額の支払いを重荷に感じていたという。本田がジエゴより低年俸であることを考慮すれば、アトレティコ・マドリードがさらなる移籍金額を支払う可能性もあるかもしれない。

アトレティコ・マドリードは1990年代までレアル・マドリードバルセロナとともに3強の一角を形成し、現在も“スペイン第3のクラブ”と称される名門。ソシオ(クラブ会員)数でもレアル・マドリードバルセロナに次ぐ6万1200人を数える。2012−13シーズンにはリーガエスパニョーラを3位で終えてチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、コパ・デル・レイでは宿敵レアル・マドリードを決勝で破り、通算10度目の優勝を果たしている。

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