ウルグアイがタヒチに大勝!

23日に行われたコンフェデレーションズカップ・グループB最終節、ウルグアイタヒチの一戦は、8−0でウルグアイが勝利を収めた。

準決勝進出に向けて有利と見られていたウルグアイは、前節ナイジェリア戦から先発11人を全員変更。スアレスカバーニフォルランを全員ベンチスタートとし、前線はエルナンデスの1トップとなった。

それでも、ウルグアイは立ち上がりからタヒチを圧倒。開始53秒でエルナンデスがシュートに持ち込むと、これで得たCKから均衡を破る。スコッティが頭ですらしたボールを、フリーになっていたエルナンデスが頭で押し込んだ。

幸先よく先制したウルグアイだったが、その後はしっかりとブロックをつくって守るタヒチのディフェンスに手こずり、なかなかチャンスをつくれず。20分すぎからようやく好機につなげるも、GKメリエルのセーブもあって追加点を奪えない。

だが24分、ウルグアイについに2点目が訪れる。ロデイロが絶妙なタイミングで浮き球を前線に送ると、オフサイドラインを突破したエルナンデスが巧みな個人技でDFをかわし、難なくシュートを流し込む。さらに3分後には、ガルガノからのボールをロペスがダイレクトでヘディングシュート。これはポストを叩いたが、自らこぼれ球を押し込んで3点目とした。

3点のビハインドとなったタヒチだが、見事なスピードのチョン・フエが観客を沸かせる。40分にはドリブルでウルグアイの2選手を抜き去り、一気にペナルティーエリア内へ。飛び出してきたGKシルバもかわしてチャンスとするが、折り返す前にボールがゴールラインを割ってしまう。

前半アディショナルタイムウルグアイガルガノのスルーパスエルナンデスが反応。冷静なシュートでネットを揺らし、ハットトリックを完成させた。

後半立ち上がりにもタヒチにピンチ。シュートのこぼれ球を拾われ、深い位置からえぐろうとしたアギレガライをバラールが倒し、PKを献上してしまう。だが、スコッティのPKをメリエルがセーブ。今大会初登場のメリエルがスタンドを狂喜乱舞させる。

すると、勢い付いたタヒチは51分、ペナルティーエリア前で再びチョン・フエがドリブルで仕掛け、スコッティに倒される。主審はスコッティに2枚目のイエローカードを出し、タヒチが数的アドバンテージを手にすると、スタジアムはさらに盛り上がりを見せた。

だが、この数的優位は長く続かない。59分、タヒチも退場者を出してしまう。トラップをミスしたルディビオンが、ボールを拾ったアギレガライを倒し、2度目の警告を受けてしまった。

するとその2分後、タヒチガルガノのシュート性のクロスからロデイロに5点目を許し、66分にもチョン・フエがアギレガライを倒してPKを献上。今度はメリエルも止められず、エルナンデスにこの日4点目となるゴールを許した。

疲労を見せながらも、なんとか1点を奪おうとしたタヒチだったが、ウルグアイは最後まで失点をせず。逆に82分、90分と、途中出場のスアレスが冷静なシュートで2得点を加え、8−0と大差で2連勝を飾り、ベスト4進出を決めた。

グループ2位で準決勝に駒を進めたウルグアイは、26日に開催国ブラジルと対戦。3敗1得点24失点という成績で大会を終えたタヒチは、試合後に「ありがとうブラジル」との横断幕を見せて観客らに感謝の気持ちを伝えている。



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