川崎 フロ ンターレが風呂で地域に貢献!〔J1〕

 J1の川崎フロンターレが「全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会」から「全国銭湯文化功労賞」を受賞する。これは川崎が2010年から3シーズンにわたり実施してきた川崎市内の銭湯の利用促進キャンペーンである「いっしょにおフロんた〜れ」が評価されたものだ。このキャンペーンにより、川崎市内の銭湯の利用者数は、12年12月から13年2月までの約2カ月半の実施期間中、通常の1.2倍の増加を記録している。

 そもそも川崎は、その社会的な知名度を生かし地域貢献活動を数多く行なってきたクラブの1つである。東日本大震災に対する復興支援活動としてMind−1ニッポン プロジェクトを立ち上げ、岩手県陸前高田市を中心とした被災地支援を行なっている。また多摩川の河川敷の清掃活動である「多摩川エコラシコ」。さらには川崎市内の小学生6年生の副読本として算数ドリルを製作し配布。この算数ドリルに沿った内容で選手が参加した算数教室を実施している。このほかにも川崎市教育委員会とのコラボとなる「川崎フロンターレと本を読もう!」と題した読書推奨キャンペーンなどなど、その活動には枚挙にいとまがない。

 Jクラブは、まずはサッカーに注力しタイトル争いでサポーターを楽しませる事が一義的な存在理由となる。ただ、地域との共生にも存在理由を求める川崎の姿勢は目立ってユニークだと言える。

 なお、全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会による全国銭湯文化功労賞の授与は今回が初めてであり、その表彰式は3月30日のヴァンフォーレ甲府戦の試合前に実施される。今シーズンを前に行われた直近の「いっしょにおフロんた〜れ イクフロ」でコラボしたNHK Eテレ「みいつけた!」のオフロスキーも来場し、表彰を受けることになっている。チケットはAゾーンと呼ばれる自由席しか残っていないが、当日券も販売されるとのことだ。