日本、ヨルダンに惨敗・・・W杯出場はお預け〔アジア最終予選〕

 ◆ブラジルW杯アジア最終予選B組 ヨルダン2―1日本(26日、ヨルダン・アンマン、キング・アブドゥラ・インターナショナル・スタジアム) ザッケローニ監督率いる日本代表はアウェーでヨルダン代表に1―2で敗れ、最終予選初の黒星を喫した。日本はこの試合で勝つか引き分けで5大会連続5度目、3大会連続で各大陸予選の突破第1号が決定したが、次戦ホームのオーストラリア戦(6月4日)以降に持ち越しとなった。

 本田圭佑CSKAモスクワ)、長友佑都インテル)を欠く日本は香川真司マンチェスターU)がトップ下に入り、前田のワントップに岡崎、清武がからんで押し気味に試合を進めたが、あと一歩の詰めが甘くゴールを割れない。逆に前半終了間際、右CKからヨルダンMFアッティアにフリーで頭で合わせられ、まさかの先制点。0―1で折り返した。

 後半15分には、カウンターで攻め上がったハイエルにDF吉田が振り切られて川島との1対1をゴールへ流し込まれ追加点を許した。

 0―2となったが、ここから日本は猛然と反撃。後半24分、長谷部―清武とわたったボールに飛び出した香川がフリーでけり込んで1点を返すと、さらに清武からのスルーパスを受けた内田がペナルティーエリア内で倒されPK。ところが遠藤が右に蹴ったボールはシャフィにセーブされ、さらにCKから吉田がボレーシュートを放ったが決められず。その後も日本は足が止まったヨルダンのゴール前を再三脅かしたが、追いつくことはできずタイムアップとなった。

 B組のもう1試合は、オーストラリアがホームでオマーンに2―2で引き分けた。

 ザッケローニ日本代表監督「ここで決めたかった気持ちはある。前半に5回も6回もゴールチャンスを生み、良い出来だった。時に、点を決めないと相手にやられてしまうことがある。それがきょうの試合で出てしまった」

 MF香川真司「悔しい。もっと点を取れば勝てた試合。それに尽きる。チームが負けたので、それが全て。アウェーにたくさんのサポーターが来てくれた中で負けてしまった。次はホームで勝てるように頑張る」

 FW岡崎慎司「決めるところで決めないと、こういう展開になる。いい形はたくさんあったが、チャンスで決めないとアウェーでは勝てない。苦い経験になった」

 MF長谷部誠主将「W杯予選は簡単じゃないともう一度、思い知らされた。これがW杯予選のアウェーの雰囲気。難しい試合だった。次の試合で決めるという強い気持ちを持ってやりたい」

 ◆日本代表スタメン
 ▽GK 川島永嗣
 ▽DF 今野泰幸酒井高徳内田篤人吉田麻也
 ▽MF 長谷部誠遠藤保仁岡崎慎司清武弘嗣香川真司
 ▽FW 前田遼一