EURO2020は欧州13都市で開催決定!

UEFA欧州サッカー連盟)は現地時間25日、7年後に開催されるEURO2020について、欧州13都市で開催することに決定したことを明らかにした。開催都市は、来年9月に決定する。ロイター通信が報じている。

 従来は1カ国開催または2カ国の共催とされてきた同大会だが、UEFAの理事会は昨年12月、自らの力で大会を開催できない小国にも開催権を広げる案を承認。60周年を迎えるEURO2020のみ、欧州の複数国でEUROを開催する方針を固めた。そしてこの日、UEFAは同大会に向けた基本原則を決定した。

 それによると、グループリーグ3試合と、決勝トーナメント1回戦から準々決勝までのいずれか1試合という合計4試合を12都市で開催。残る1都市では準決勝2試合と決勝の3試合を開催する。

 開催都市として選出されるのは1カ国につき1都市だが、各協会は1カ国につき2都市まで候補地を申請可能。大会を戦うに当たって開催国枠が存在しないため、すべてのチームが予選に参加する。なお、ミシェル・プラティニ会長は準決勝と決勝について、当初からEURO2020の単独開催に立候補していたトルコでの開催が有力との見方を示している。

 なお、開催都市を持つ国が出場権を獲得した場合、グループリーグでは自国でホームゲーム2試合を戦うことが保証される。この影響で1つのグループに開催国が含まれるのは最大2チームまでとなる。

 このほか、選手や観戦に訪れるファンへの負担を考慮し、組み合わせ抽選の際の開催国の振り分けは、2時間以内で飛行機で移動できる範囲内とするなど、移動距離を念頭に置いたものになる(例:カザフスタンアイスランドがいずれも開催国となった場合、同グループに入れない)とのこと。

 なお、EUROはフランスで開催される次回の2016年大会から、従来よりも出場枠を8つ増やし、24チームが6グループに分かれて戦う形式となる。