インテル日本代表MF長友佑都のチームメイト、監督、会長、元監督が語る「ユウト・ナガトモ」〔侍〕

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サムライサッカーキング2月号掲載]
2010−11シーズンから長友がセリエAでプレーし始めて2年半、イタリアでは長友のプレーや
人間性に感銘を受けた人たちが、各方面から賛辞のコメントを送っている。その一部を紹介しよう。

ハビエル・サネッティインテルMF)
「ユウトは僕をリスペクトしてくれている。これはとてもうれしいことだ。
これから僕と同じような存在になれるかどうかは分からないけど、もっと成長できるし、
インテルで歴史に残る選手になると思うよ」(2012年12月現地記者インタビュー)

■マッシモ・モラッティインテル会長)
「(最もフレンドリーな選手は誰か? の問いに対して)長友の名前を挙げないわけには
いかないだろう。何せ“チームのマスコット”になっているんだからね。
日本が震災の影響で大きな問題を抱えているにも関わらず、彼は明るく振る舞えるインテリジェンスを
持ち合わせている。彼がいることでチームは明るくなるし、頭が良くてすごくフレンドリー。
特に意識しなくても自然にフレンドリーに振る舞える性格なんだろう。
それに、彼はただのムードメーカーというわけではなく、素晴らしいプレーヤーでもあるんだ」
(2011年6月インテルチャンネル)

アンドレア・ストラマッチョーニ(インテル監督)
「ユウトはピッチに立つと、100パーセントを出せる状況で常に101パーセントを出す選手なんだ。
先発出場でも、途中出場でもそれは変わらない。彼のプロ意識は信じられないものだよ。
向上心、やる気があり、常に大きなモチベーションを持っている」
(2012年12月インテル公式HP)

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アントニオ・カッサーノインテルFW)
「オレたち2人はとても仲が良いんだけど、お互い言ってることがさっぱり分からないんだ(笑)。
どんなことについて話すのかって? あらゆることについて喋っているよ。食い物とか、
オンナのこととかね。オレとユウトは朝から晩まで、「お前のことが好きだ」って1000回くらい
言い合ってるのさ」(2012年10月イタリアのTV番組で)

アルバロ・ペレイラインテルDF)
「ユウトは素晴らしい人物だと思うよ。違う国や文化の人たちと知り合うのは素晴らしいこと。
彼は左サイドでも右サイドでもプレーできて、柔軟性に優れた質の高い選手だ。非常にスピードが
あるのが僕との共通点だが、違うタイプの選手。それぞれが自分なりにチームに貢献していける
だろう」(2012年7月インテル加入会見)

ロドリゴ・パラシオインテルFW)
カッサーノは本当に偉大な選手で、彼がいるおかげでインテルは更に成長することができるんだ。
そうそう、カッサーノは冗談を思いつくとユウトのところに行って、すぐ試すんだよ(笑)」
(2012年12月現地記者インタビュー)

■ウェスレイ・スナイデル(元インテルMF)
「(長友が守備面で批判されているね、と聞かれ)ユウトを批判する連中はサッカーを
知らないんだと思う。サッカーを理解している人なら、誰よりもチームのためにプレーしているのが
ユウトだと分かるはず。俺がもっと試合に出ていれば、ユウトを効果的に使えたはずだ。
ピッチ外で観戦している時、ユウトが良いタイミングでオーバーラップを仕掛けているのに、
ただの無駄走りで終わってしまっているシーンが何度も見受けられた」
(『ワールドサッカーキング』 2012年6月7日号)

「(長友がサマーキャンプに早くも合流しているとストラマッチョーニからメールで教えられ、
監督に返信したメール)忘れずに寿司を準備してやってくれ」(2012年7月インテル公式HP)

■レオナルド(元インテル監督)
「チームメートといつもふざけ合っていて、ロッカールーム内に人垣ができて盛り上がっている時には、
いつも中心にユウトがいる。これはチームに受け入れられている証拠だ。
チームメートに頼まれて、ミラノにある日本食レストランについて「本物」か「偽物」か分類した
リストを作っているみたいだね(笑)」(『ワールドサッカーキング』 2011年4月7日号)

クラウディオ・ラニエリ(元インテル監督)
「ユウトはとても万能な選手だね。複数のポジションで機能することができるので、選手交代なしで
チームの構成を変えることも可能にしてくれるんだ」(2011年12月記者会見)

リカルド・アルバレスインテルMF)
「彼の運動量のおかげで、僕たちの負担がどれだけ減っているか分からない。
それと、戦術的な柔軟性にも驚いているよ。サイドバックとして左でも右でもプレーできるし、
サイドハーフだって難なくこなす。監督にとってもチームメートにとっても本当にありがたい
選手だよ」(『ワールドサッカーキング』 2012年3月1日号)

ジャン・ピエロ・ガスペリーニ(元インテル監督)
「ユウトには期待している。プレーの特徴、サイドを主戦場とする選手としての能力を
理解しているつもりだ。インテルでレギュラーとしてプレーしているのは、 決して驚きではない。
彼は成功に値するだけの選手。ピッチで結果を出し続けることができれば、さらに高いレベルで
プレーできるのは当然のこと」(2011年7月インテル監督就任会見)

マッシモ・フィッカデンティ(元チェゼーナ監督)
「常に何かを学ぼうとしている。君たちにもそう見えるだろう? ピッチを所狭しと走り回り
汗をかき続けることが、チームに良い結果をもたらす最短の近道。そのことをナガはよく知っている」
(『CALCIO2002』 2010年11月号)

エマヌエレ・ジャッケリーニ(元チェゼーナFW)
「僕とナガは一緒の部屋でよく過ごしていた。彼は本当に強い選手。素晴らしいクオリティー
持ち、これまで彼が手にしたすべての評価は十分に値するものだ」(2011年4月現地記者インタビュー)

バレンティーノ・ロッシMotoGPライダー)
「この試合が終わったら、長友からスピード違反の切符を切らなくちゃね(笑)」
(12−13シーズン第6節のフィオレンティーナ戦を観戦し、自身のtwitterで)

■ステーファノ・スカッキ(『トゥットスポルト』記者)
「彼は自然と人を引き付ける魅力を持っている。ロッカールームではマスコット的存在となっていて、
チームメートと楽しそうにふざけ合っている姿をよく見る」
(『ワールドサッカーキング』 2011年4月7日号)