名古屋グランパスFW巻佑樹が現役引退

 名古屋FW巻佑樹(28)が今季限りで現役を引退し、来季からは名古屋のスカウトを務めることが分かった。

 プレーヤーとしての契約は更新されなかった巻だが、クラブは巻の人間性を高く評価。久米一正GMは「将来的に指導者を目指すにしても、まずはスカウトの仕事を経験し、全国の指導者や選手のご家族と深い関係を築くことが大切になってくる。彼の人間性なら、そうした仕事をしっかり果たしてくれる」と、巻の適性を見抜いている。

 巻は07年に駒澤大から名古屋に加入。元日本代表FW巻誠一郎(32・東京V)の弟としてだけでなく、大学サッカー界屈指のストライカーとしても注目を浴びた。昨季は湘南の期限付き移籍を経て今季は名古屋に復帰していたが、足腰の負傷もあり、今季の出場は11試合にとどまっていた。

「違う立場でもチームに貢献できることを望んでいる」。巻は、スカウトとして、第二の人生を歩む。