長谷部にチャンス!ヴォルフスブルクのマガト監督が解任!〔よし!〕

 25日、ブンデスリーガ長谷部誠の所属するヴォルフスブルクはマガト監督を解任したと複数のドイツメディアが伝えた。ヴォルフスブルクは現在勝ち点わずか5でリーグ最下位。成績不振から解任された模様だ。日本代表キャプテンの長谷部は今オフの移籍が適わずマガト監督から干された形で今シーズンは開幕からベンチにも入れない状態が続いていた。指揮官の交代で長谷部にチャンスは訪れるだろうか?


 今回解任されたマガト監督はドイツでは軍隊式とも呼ばれる猛練習を課す監督として知られている。選手には規律を果てしなく求め、軋轢も生むが厳しさから結果も出す、いわば毀誉褒貶相半ばする監督と言える。バイエルンシャルケなどで成功を収める一方で、成績が落ちだすと選手やフロントとの対立が激しく表面化していくのはその強圧的な姿勢と無縁ではないだろう。長谷部は昨シーズン移籍を公言しマガト監督の信頼を失い、干された形で今季はベンチ外が続いていた。

 長谷部のポジションであるボランチはここまで8試合で5人の選手が起用されている。そのうち信頼に足るといえば元ドイツ代表のシェーファーだろうか?しかし彼はSBが本職。他の4名も絶対的なボランチというわけではなく、失点15で得点はわずか2点というチーム状況で、ブンデスで実績を積んできた長谷部がベンチにすら置かれないというのは普通に不自然だ。

 フォルクスワーゲンという強力なスポンサーを持ち資金力のあるボルフスブルクで監督兼ディレクターという絶対者マガトの意向に逆らえば、こうなることは実は目に見えてはいた。だがサイドなど本来のポジションで使われないことに不満を持つ長谷部は移籍を願い出るという賭けに出た形だ。残念ながら結果、移籍に失敗し出場機会を失ってしまったが、マガト監督解任で大きく風向きは変わる可能性が出てきている。長谷部は辛抱の時を経て再び活躍機会を得ることが出来るだろうか?最終予選の詰めに来た日本代表にとってもこれは重要な位置を占めるだろう。