スタンド観戦の長谷部、光明を見出せるか〔ブンデス〕

17日付けのヴォルフスブルク地元新聞『Wolfsburger Allgemeine』が、ヴォルフスブルクに所属する日本代表MF長谷部誠の苦境を伝えている。

前節、アウェーで行われたアウクスブルク戦をスコアレスドローで終えたチームの中に長谷部の名前はなく、登録メンバー外となった彼はスタンドからの観戦を余儀なくされた。「自分にとって難しい状況」と本人も認めている。

今夏、長谷部はチームから実質的な戦力外通告を受ける形で、合宿への参加を拒否され、新たな所属チームを探していた。しかし、移籍はまとまらず、ヴォルフスブルクに残留。「イングランドでのプレーを望んでいたが、その話はもう終わり。今はここでチームを助けられるように頑張りたいと思っています」とコメントした。

「(監督からは)もっとシンプルにプレーして、練習で納得させればチャンスを与えると言われています」

一度は戦力外とされたチームの中に再び自分の居場所を見つけるため、長谷部は日々のトレーニングで積極的な姿を見せる。

悪い話ばかりではない。

彼本来のプレーポジションであるボランチにおいて、マガト監督はすでに新シーズンに入って3組のダブルボランチを試している。つまり、まだレギュラーは固まっていないということだ。

シーズンが序盤を過ぎ、レギュラーが固定される前に、長谷部はそこへ滑り込むことができるのか。

(C)Goal.com