レアルマドリードDFペペ、記憶障害で「僕の名はパブロ」

19日に行われたバレンシアとのリーガ・エスパニョーラ開幕戦でGKカシージャスと激突して頭部を負傷し、前半一杯で退場し病院に搬送されたたペペは、精密検査で脳に異常は見られなかったため、経過観察を経て翌日には退院した。

しかし、同試合のハーフタイムでは急に記憶を失い、メディカル・スタッフから名前を聞かれても「僕の名はパブロ」と答えるなど、ペペは一時的ながらも危険な状態にあったため、まだプレーするには時期尚早とのことだ。試合前日会見に臨んだジョゼ・モウリーニョ監督も、ペペは大事を取って欠場し、代わりにはDFアルビオルを起用することを明言した。

「ペペは今回の試合には出場しない。彼は『行け』と言われればプレーするだろうが、メディカル・スタッフおよび我々テクニカル・スタッフは、1試合のために選手のキャリアを危険にさらすのは、それがいかなる類の一戦であっても賢明ではないと判断した。ペペには日曜のヘタフェ戦で復帰できることを期待しているが、明日はアルビオルが先発する」

なお、ペペが加入した2007年夏以降、R・マドリードバルセロナと17回対戦しているが、同選手が出場した試合では4勝3分6敗とまずまずの成績を残しているものの、欠場した試合では1分3敗と白星が全く無い。この嫌なデータを払拭し、ペペ不在での“クラシコ”初勝利を収められるか、現リーガ・エスパニョーラ王者の底力に期待したい。