U19日本代表FW木下康介がマンチェスターシティーに入団!!!!

 イングランド・プレミアリーグ昨季王者のマンチェスターCが、U―19日本代表FW木下康介(17)=横浜Cユース=と、プロ契約が可能となる18歳になる10月に契約する意向であることが20日、分かった。
 今月4日から13日まで、同クラブが渡航費を全額負担し入団テストに招待し、練習に参加した。ロベルト・マンチーニ監督(47)が188センチの大型ストライカーの才能にほれ込んだという。
 木下は8月10日、関係者以外立ち入り禁止で行われたアカデミー(下部組織のU―18)の親善試合に出場。
 相手はウェールズのプロチームだが、チーム名も告知されず、極秘に行われた。
 マンチーニ監督はじめ、元イングランド代表MFのデービッド・プラット助監督、若手育成担当ディレクターで、元フランス代表主将のパトリック・ビエラ氏まで顔をそろえた。
 木下は後半からマンCの背番号22をつけて1トップに入り、フィジカルに勝る相手の当たりに負けず、強さを披露。
3本のシュートを放った。
 後半15分の最初のシュートは、左サイドに抜けた縦パスを体をひねりながら左足で放ち、右利きながら両足を自然に使えるところをアピール。
 最大の見せ場は終了間際の44分、ペナルティーエリア内左から左足でバーを直撃。エリア内で味方MFとのワンツーをヒールで軽快に決めるなど、十分な見せ場をつくった。
 木下のプレービデオを見て、直筆で練習参加の招待状を書いて送ったという同監督は、17歳のプレーに及第点を出し、10月3日に18歳になるのを待って、獲得する意向という。
 木下はその後、フライブルク(ドイツ)で練習に参加。U―21の紅白戦でいきなりゴールを決め、監督はじめクラブから入団の勧誘を受けている。
 だが、イタリア代表FWバロテッリと練習場で背比べをし、トーゴ代表FWアデバヨルの身体能力の高さに感心し「この世界一のFW陣の中で自分を試したい」と、マンC入団を決意している。
 18歳でアーセナルと5年契約を結んだ宮市亮(ウィガン)が英国就労ビザが取得できるまでフェイエノールト(オランダ)にレンタル移籍し実績を積んだが、第2の宮市の道を進むことが濃厚だ

 ◆木下 康介(きのした・こうすけ)1994年10月3日、東京・港区生まれ。17歳。U―19日本代表FW。小学3年からサッカーを始め、最初のポジションはGK。

ドリームスSC―横浜Cジュニアユースを経て、現在横浜Cユース所属。ユースU―18日本クラブユース選手権で2011年(16強。4試合出場、6得点)、12年(8強。5試合出場、7得点)の2年連続大会得点王。

188センチ、78キロ。血液型A。

 ◆マンチェスター・シティ 1887年、英国・マンチェスターに創立。本拠地エティハド・スタジアム(4万8000人収容)。

赤のマンUと二分する青いユニホームで、全国区のマンUを抑え、市内では圧倒的な人気を誇り「真のマンチェスターのクラブ」とも言われる。

08年9月にアラブ首長国連邦(UEA)の投資グループADUGが買収後、膨大な資金力を背景にアルゼンチン代表FWのテベスアグエロ、スペイン代表MFダビドシルバらスーパースターを獲得。昨季は44季ぶり3度目の優勝を果たした。