サガン鳥栖がシドニーFCに勝利

サガン鳥栖シドニーFC(オーストラリア)が24日、佐賀県鳥栖市ベストアメニティスタジアムで親善試合を行った。元イタリア代表MFアレッサンドロ・デルピエロが来日し、注目を集めた一戦は、サガン鳥栖が2−1で勝利した。

 試合早々試合が動く。前半2分、ゴール前正面の位置でFKを獲得したサガン鳥栖は、MF水沼宏太が直接狙う。これがGKベドラン・ヤンジェトビッチの手を弾くと、ポストに当てながらもゴールネットを揺らし、先制点を奪った。

 シドニーFCも前半23分、ダイレクトパスをつなぎ、最後はDFライアン・グラントが豪快にゴールネットに突き刺し、同点に追いつく。しかしサガン鳥栖は同40分、MF清武功暉の右クロスにファーサイドから走り込んだ水沼が頭で飛び込み、勝ち越しに成功した。結局これが決勝点となり、サガン鳥栖がホームに海外クラブを迎えるという歴史的な一戦を勝利で飾っている。

 注目のデ・ピエロは前半36分に見せたヒールパスや、後半10分のワントラップで水沼を置き去りにしたシーンなど、魅せるプレーでスタジアムを沸かせたが、暑さも影響し、徐々に運動量が低下。後半31分にFWミチェル・マリアと交代でピッチを後にした。退場の際、メインスタンドの観衆はスタンディングオベーションで見送っていた。