なでしこジャパン、中国を下し白星スタート

東アジアカップ(20日、日本女子2−0中国女子、韓国・ソウル)大会が開幕。日本女子代表なでしこジャパン」は初戦で中国を2−0で下し、3連覇に向けて白星スタートを切った。前半36分にチーム最年長のMF安藤梢(31)=フランクフルト=が、2010年5月30日のアジアカップ・中国戦以来となる約3年ぶりの代表ゴールを決めた。男子の日本は雨の中で約1時間半、最終調整。21日午後9時から、中国との初戦に臨む。

 「オバサン」とは呼ばせない。0−0の前半35分、FW大儀見が前線に出したパスに右サイドからMF安藤が猛然と駆け込む。右足を豪快に振り抜き、左サイドネットを揺らした。

 「いい形でゴールを決められた。最初からシュートを狙っていた」

 10年アジアカップ・中国戦以来となる代表通算18得点目。「3年間、ずっと取りたかった。悔しい気持ちもあったけど、みんなが応援してくれた」と感謝を忘れなかった。31歳11日でのゴールは、33歳309日の澤穂希(INAC神戸)、31歳207日の高倉麻子(現U−16女子代表監督)に次ぐ歴代3位の年長記録。それでも、白い歯が印象的な“梢スマイル”は年齢を感じさせない。

 直後にMF中島と交代させた佐々木則夫監督は「息づかいや走り方が気になった。けがをしそうな空気があった」と説明したが、安藤は「調子はよかった」と残念そうな表情。母校・筑波大の協力を得て、体幹レーニングや食事制限に取り組む。「今大会もチャレンジしたい」と語る目の輝きが若々しかった。