CSKAモスクワが本田の移籍金を19億から9億に値下げ!

【フランクフルト(ドイツ)28日】日本代表MF本田圭佑(27)が所属するロシアリーグのCSKAモスクワが、本田放出を認める移籍金をこれまでの1500万ユーロ(約19億3500万円)から、700万ユーロ(約9億300万円)まで引き下げる意向であることが分かった。セリエAACミランアドリアーノガリアーニCEO=最高経営責任者=(68)は「ターゲットのうちの1人」と本田獲得の意思を初めて認め、ACミラン加入へ前進した。

夢の実現へ、また新たな動きだ。MF本田の所属するCSKAモスクワが、本田の放出で収入をもくろむ移籍金について700万ユーロ程度にまで、大幅に引き下げる意向であることが判明した。

 これまでの他クラブとの交渉では、2010年の本田との契約時に定めた移籍金1500万ユーロを譲歩することはなかった。しかし、契約満了となる今年12月には手にできる移籍金がゼロになってしまうため、柔軟な姿勢になったもようだ。本田がACミランに移ることで、CSKAモスクワはビッグクラブへの登竜門とのイメージができることも大きな要因という。

 一方、ACミランガリアーニCEOは本田獲得の可能性を認めるコメントを口にした。27日にイタリア・ミラノ市内で行われたセリエ・リーグ会議前、同CEOは「誰かが移籍したら、本田はその代わりになる」と話したことがミランの公式サイトで伝えられた。イタリア紙コリエレ・デロ・スポルトには「ターゲットのうちの1人」と明かした。

 ただ、ACミラン側が現時点で提示できる移籍金は200万ユーロ(約2億5800万円)が限度。同紙によると、ACミランが売却交渉中の元ブラジル代表FWロビーニョ、ガーナ代表MFボアテングの去就を早急に確定させ、資金を捻出する必要がある。

 また、ガゼッタ・デロ・スポルト紙は「ターボ付きのHonda。(ACミランの)アレグリ監督にぴったりのスピードを持った、いろいろなポジションができる選手」と紹介。ガリアーニCEOが「HONDA」のバイクに乗った風刺画も掲載した。本田の移籍劇は、イタリアでも盛り上がりを見せている。