スペインが死闘を制しPK戦の上イタリアを破り決勝進出

コンフェデレーションズカップ ワールドカップ王者のスペインがPK戦を7−6で制し、イタリアを下して初の決勝進出を決めた。30日(日本時間7月1日)にリオデジャネイロで行われる決勝で、開催国のブラジルと対戦する。

 30度を超える気温の中での消耗戦。両チームとも好機を生かし切れず、延長戦でもともに無得点でPK戦に突入した。

 スペインのGKはカシージャス、イタリアGKはブッフォン。世界最高峰の守護神対決となったが、2人ともまったくボールに触ることができず、ゴールネットを揺らされ続けた。

 カシージャスは先蹴りのイタリア1人目にふわりと浮かされて中央に決められた以外は徹底的にゴール左を狙われた。一方のブッフォンも右へ左へと飛んだが、手をかすめもしない。両チームとも完璧なシュートが続いた。

 ともに5人が成功してサドンデスに突入したが、イタリアの7人目ボヌッチがゴール上に外して失敗。スペインのヘススナバスが決めて決着した。

 両チームの対戦は昨年の欧州選手権決勝の再戦として話題を集めた。このときはスペインが4−0で勝って優勝。今回は必勝を誓ったイタリアがバランスのいい守備からサイドを素早く突く攻撃で試合を優位に進めた。

 一方、スペインはパスワークがなかなか機能しなかったが、後半にヘススナバスやファン・マタらを投入。試合終盤で守備的MFを前線に配す奇策で攻勢をかけ、運動量でイタリアを上回った。