コンフェデ杯のライバル、イタリアー対ブラジルは2−2の引き分け〔親善試合〕

21日に行われた国際親善試合、イタリア対ブラジルの一戦は、2ー2の引き分けに終わった。

6月に開催されるコンフェデレーションズカップで日本と同組の強豪の対戦は、フレンドリーマッチとは思えない激しさでスタートした。

開始直後にフッキがシュートを放つと、イタリアは2分に早速決定機。ペナルティーエリア左からジャッケリーニがゴール左を狙うが、ブラジル代表GKジュリオ・セーザルがワンハンドで止める。ブラジルは4分にネイマールが、イタリアは6分にバロテッリが、それぞれ惜しいシュートを打ち、序盤からジュネーブのスタジアムは沸いた。

試合が落ち着き始めると、主導権を握ったのはイタリア。ハイプレスでブラジルのミスを誘ってボールを奪うと、ピルロを中心とした攻撃で敵陣に入っていった。

しかし33分、ブラジルが先手を取る。左サイドからフィリペ・ルイスが左足のクロスを入れると、中央でボヌッチに頭で触られた。それでも、ファーに流れたボールをフレッジがボレーで叩き、ブッフォンにニアを射貫く。

先制を許したイタリアは、これまでと同じようにボールを持って相手ゴールを目指す。38分にはバロテッリミドルシュートがブラジルゴールを襲うも、ジュリオ・セーザルの壁が厚い。40分のピルロのシュートは、枠の外に外れた。

するとブラジルは42分、カウンターで追加点。ネイマールがドリブルで右から左に斜めに運ぶと、これで生まれた右のスペースへスルーパス。上がっていたデ・シリオの戻りは間に合わず、オスカルが受けて冷静にネットを揺らした。

2点を追うイタリアは、後半のスタートから交代カードを切った。ピルロとオスバルドが下がり、エル・シャーラウィと初招集のチェルチを投入、新しい力を試す。

テスト色が強くなるイタリアだが、試合への気持ちは変わらない。54分には、エル・シャーラウィが獲得したCKからデ・ロッシが決めて、1点差とした。すると57分には、ペナルティーエリア手前からバロテッリが右足でシュートを決めて、2ー2に追いつく。

追いつかれたブラジルは59分、ネイマールがファウルを受けながらも倒されずに前を向いてドリブルで運ぶと、フリーで走る左のフッキにパス。ペナルティーエリアに侵入したフッキは縦への突破でブッフォンをかわそうとしたが、ボールを置き忘れて勝ち越しに失敗する。

その後、ブラジルはオスカルが下がってカカーが入ったが、流れは変わらず、イタリアが攻め込む時間が多い。

終盤になると、どちらも交代でさまざまな選手を試す。イタリアはポーリ、アントネッリ、ディアマンティジラルディーノを投入し、ブラジルはジエゴ・コスタ、マルセロ、ジェアン、ルイス・グスタボをピッチに送り込んだ。それでも、両チームとも3点目が決まらず、2ー2の引き分けでタイムアップを迎えた。

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