ミランがホームでバルセロナに2−0で勝利!バルセロナは敗退の危機・・・〔CL〕
チャンピオンズリーグ(CL)は現地時間20日、決勝トーナメント1回戦ファーストレグの残り2試合が行なわれ、バルセロナ(スペイン)は敵地でミラン(イタリア)に0対2と敗れ、セカンドレグに向け厳しい状況に追い込まれた。ロイター通信が報じている。
国内リーグで首位を独走し、スペイン国王杯でも準決勝に進出するなど、今季は三冠をねらうバルサ。対するミランは主力の放出でチームが大きく若返り、また過去7度の対戦でバルサに一度も勝利していないことから、下馬評ではバルサ有利の声が圧倒的だった。
実際、前半はバルサがスピードと正確性を備えた見事なパス回しを見せ、ボールポゼッションから優位に立つ。だが、リーグ戦で14試合連発中のメッシが複数のマークに遭って封じられるなど、多くのチャンスを作り出すことはできない。逆にミランのエルシャーラウィやボアテングに決定機を許した。
スコアレスで前半を終えたバルサは、後半の立ち上がりもポゼッション率を高める。だが57分、ミランがFKを獲得すると、横パスからモントリーヴォがミドルシュート。これがバルサのアルバ、ミランのサパタに当たってボアテング足下にこぼれると、ボアテングは迷わず左足を振り抜き、ミランが先制。この場面、サパタのハンドがあったように見えたことから、バルサは猛抗議するが認められず、バルサはリードを許すことになった。
ビハインドを負ったバルサだが、その後もミランの守備をこじ開けることができず。イニエスタのシュートはわずかにゴール右に外れ、シャビのFKも枠を捉えられない。逆に残り10分、ミランに自陣でボールを奪われカウンターを許すと、最後はエルシャーラウィの浮き球パスからムンタリにボレーシュートを決められて追加点を奪われた。
結局、バルサは最後までゴールを奪えず、今季公式戦2度目となる無得点で敗れ、敗退の危機に立たされた。ロウラ助監督は試合後の会見で、「結果は見ての通りだ。我々は試合を支配したが、決定機を多く作ることはできなかった。それは相手も同じだったが」とコメント。敗北を認めた上で、「悪い結果だが、ホームのファンのサポートを得られるセカンドレグでは、この結果をひっくり返せると確信している」と逆転突破への自信をのぞかせている。
また、ロウラ助監督は「我々はいつもの流れるようなプレーができなかった。いつもはチャンスを作れるのに、今日はそれができなかったんだ」と述べ、「審判について話すのは正しくないと思う」と、ミランの先制点について判定への不満は口にしなかった。