香川のアシストでプレミアリーグ初の日本人対決はユナイテッドが勝利!〔プレミア〕

30日に行われたプレミアリーグ第24節、マンチェスター・ユナイテッドサウサンプトンの一戦は、2ー1でホームのユナイテッドが勝利した。ユナイテッドMF香川真司は、74分までプレーして1アシストを記録。サウサンプトンDF吉田麻也はフル出場、同FW李忠成はベンチ入りしたものの出番はなかった。

プレミアリーグで初めてとなる日本人対決がキックオフから実現する形となった今節、ユナイテッドの香川は左サイドハーフで先発した。

試合は波乱の立ち上がり。開始3分、いきなりアウェーのサウサンプトンが先制点を決めた。ユナイテッドは中盤でのミスがありボールを失うと、サウサンプトンにボールを運ばれる。ユナイテッドはキャリックが戻ってボールを奪い返したものの、雑なバックパスをロドリゲスに狙われ、GKデ・ヘアの前で奪われた。

開始早々追いかける立場となったユナイテッドだが、その後は主導権を握る。5分、ルーニーが出したペナルティーエリア内へのスルーパスに香川が走り込むが、これはわずかに長く、GKがCKに逃れる。しかし8分、同じ2人の関係で同点弾が決まった。

敵陣右よりの位置でユナイテッドのパスがインターセプトされると、中央に転がるボールは香川のもとへ。これを見てルーニーが裏へ走り出すと、香川はダイレクトのパスを選択。吉田の横を抜けてペナルティーエリア内に入ったボールをルーニーがしっかりと決めて、すぐに1ー1となった。

立ち上がりの失点を除けば完全にユナイテッドペースで試合は進み、27分には逆転ゴールが決まる。右からのFKをファン・ペルシファーサイドへ送ると、エブラがヘディングで折り返したボールをルーニーが詰めた。

その後もユナイテッドはサウサンプトンを圧倒。香川も良い形でボールに絡む機会が多く、相手の脅威になる。31分には華麗なパスワークから中央でルーニーのパスを受けた香川がペナルティーエリア左のファン・ペルシにパスをとおすも、エースのシュートは枠の外に消えた。

1点差で折り返したものの、内容に大きな差が表れたサウサンプトンは、後半のスタートから2枚の交代カードを切る。ガストン・ラミレスとパンチョンが下がり、ララナとスティーブン・デイビスが投入された。この交代が功を奏したこともあり、後半はサウサンプトンがペースをつかむ。

守備の軽さが気になるファーガソン監督は、63分にスモーリングを下げてファーディナンドを投入。その5分後には、アンデルソンとナニが交代した。74分には、右サイドに移っていた香川も退き、ナニがピッチに入る。

すると3枚目のカードを切った直後、ユナイテッドに決定機が訪れた。75分、左サイドからルーニーが右足のアウトでクロスボールを入れると、ファン・ペルシがヘディングでゴールネットを揺らす。しかし、これはオフサイドの判定で3点目にならない。

その後は追う立場のサウサンプトンが同点弾を目指して前に出るが、ユナイテッドは何とかしのぐ。結局、後半の45分でサウサンプトンにゴールを許さず、ユナイテッドは逃げ切りに成功した。

前日の試合で2位マンチェスター・シティがQPRと引き分けたため、首位ユナイテッドのリードは7ポイントに広がっている。

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