U19日本代表FW木下康介がマンCからのオファーを断りフライブルクに入団!〔ブンデス〕

横浜Cユース所属のU―19日本代表FW木下康介(18)が、ドイツ1部リーグ(ブンデスリーガ)のフライブルクとプロ契約を結んだことが10日、明らかになった。

昨夏に同クラブとイングランド・プレミアリーグ昨季王者のマンチェスターCのテストを受けて争奪戦となり、マンCからの正式オファーを断って入団を決めた。14日に入団が正式発表される予定だ。

東京都立美原高3年の現役高校生、木下がブンデスリーガに挑戦する。すでにドイツに渡っており、1月1日からの契約にサイン。関係者によれば、契約期間は複数年にわたるという。横浜Cでは昨年6月1日に、第2種チーム(横浜Cユース)に所属しながら、トップチームの公式戦に出場可能となる2種登録選手として登録変更。昨季J2のリーグ戦では出番なしで、いきなりドイツでプロとしてのデビューを飾ることになりそうだ。

昨夏、マンチェスターCにビデオと履歴書を送って入団テストを打診。昨季のプレミアリーグを制したマンチーニ監督直筆の招待状をもらい、マンCが英国への渡航費と滞在費を全額負担して7月30日から2週間、テストを受けた。直後にドイツへ渡ってフライブルクの練習に参加。

U―21の紅白戦に出場していきなりゴールを決め、監督をはじめクラブ幹部から強力に入団の勧誘を受けた。両クラブとも身長188センチの高さに加え、動きのスピードと足元の技術を併せ持つストライカーの将来性を高く評価。昨年10月3日に英国でプロ契約が可能となる18歳になるのを待って、マンCからも正式に入団オファーを受けていた。

当初はイタリア代表FWバロテッリ(22)やアルゼンチン代表FWアグエロ(24)ら世界のトップクラスをそろえるマンCに魅力を感じていたが、トップチームの試合出場までには時間がかかることを懸念。より即戦力に近い選手として認められ、チーム事情や将来的な育成方針を考え合わせ、非常に熱心に勧誘されたフライブルクを選んだ。本人はもともと海外志向が強く、「今回の契約を非常に喜んでいる」と関係者。18歳の新星の今後が注目だ。