王者チェルシーがシャフタールに屈辱勝利!〔CL〕

7日に行われたチャンピオンズリーグ・グループE第4節、チェルシーシャフタール・ドネツクの一戦は、3−2でホームのチェルシーが勝利を収めた。

試合は6分、シャフタールのミスから均衡が破れる。ラキツキーの中途半端なバックパスをGKピアトフがクリアしようとしたところ、ボールは詰めていたフェルナンド・トーレスに当たってそのままゴールへ。チェルシーがラッキーな形で先制した。

だが、追加点を奪おうと意気込むチェルシーに対し、シャフタールはすぐに試合を振り出しに戻す。9分、フェルナンジーニョがドリブルでペナルティーエリア内に侵入すると、この折り返しをウィリアンが叩き込んだ。シャフタールは15分にもフェルナンジーニョのミドルがGKチェフを襲う。

追い付かれたチェルシーは、16分にF・トーレスが個人技で魅せる。ペナルティーエリア内でアザールからのパスを受けると、巧みなターンでマークをかわしてシュート。だが、ボールはサイドネットに突き刺さった。

一進一退の激しい攻防が徐々に落ち着く中、次に決定機を迎えたのは、徐々に流れをつかんでいったシャフタール。32分、アレックス・テイシェイラフェルナンジーニョルイス・アドリアーノとダイレクトでつなぎ、最後は再びA・テイシェイラがダイアゴナルシュート。だが、ボールはわずかにポストの横へとそれる。

すると、チェルシーは40分、再びシャフタールのミスから追加点を奪う。左サイドのマタが前線にボールを入れると、ペナルティーエリア外に飛び出したピアトフのクリアを、オスカルがダイレクトでシュート。約40メートルの距離からがら空きとなったゴールにボールを沈め、チェルシーがリードを奪い返して前半を終えた。

ところが、シャフタールはまたもすぐさまビハインドを跳ね返す。後半開始直後の47分、左サイドのウィリアンから中央を経て右サイドに展開すると、フェルナンジーニョのクロスに再びウィリアンが合わせ、あっさりと試合を振り出しに戻した。シャフタールはさらに54分、CKのこぼれからラツがミドルシュートを放つが、これはポストを直撃。一気に逆転とはいかなかった。

またも追い付かれ、シャフタールの攻撃に苦しめられたチェルシーは67分、マタのFKからミケルが頭でネットを揺らすが、これはオフサイドで認められない。73分にはオスカルのパスを受けたラミレスが、ペナルティーエリア内でスルナと接触して倒れるが、ホイッスルは鳴らなかった。

ホームで勝利が欲しいチェルシーは、終盤も攻撃を続ける。80分にはCKの跳ね返りにミケルがダイレクトで合わせるが、シュートは惜しくもポストの横へとそれた。直後にオスカルを下げてモーゼスを、90分にはF・トーレスに代えてスタリッジを投入するが、3点目を奪うことができない。

だが、ドラマは最後に待っていた。ドローに終わるかと思われたアディショナルタイム、CKにモーゼスが頭で合わせ、これがネットを揺らす。最後の最後で貴重な決勝点を奪ったチェルシーが、前節のリベンジに成功。勝ち点を7としてシャフタールと並んだ。

グループEのもう1試合では、ユヴェントスノアシェランに4−0と大勝。勝ち点を6に伸ばしている。

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